新元号とドメイン

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 4月1日、新元号が菅義偉官房長官によって発表された。

4月1日、管官房長官の新元号発表後、ドメインを登録するサービスを展開する多くの登録業者のサイトに一部繋がりにくい状況が続いた。「」に関するドメインを取得しようとする人々が大量にアクセスしたからである。サイトが落ちるほどの壮絶な戦いの結果を「WHOIS」を用いて確認することにした。今回、筆者が確認できた「令和」関連のドメインは以下の通りである。

reiwa.jp株式会社 冷和(発表前から取得)
reiwa.co.jpレイワ工業株式会社(発表前から取得)
令和.jp株式会社ヒューメイア
reiwa.comThe Real Estate Institute of Western Australia(発表前から取得)
reiwa.net不明
令和.comWing Names Co.,Ltd.

この中で、今回の元号発表に関連すると思われる「令和.jp」のドメイン所有者である株式会社ヒューメイア代表取締役の西紀之社長にメール取材することができた。以下はメール取材でお答えいただいた回答をご覧いただく。

なぜ「令和.jp」ドメインを取得されたのですか。

せっかくの文字列ですので、有効に利用されるようにという願いで登録申請を行いました。
ただし、後述のように、望ましくない使われ方を避けたかったという面が大きく、具体的な利用を考えてのことではありません。

今回の政府の元号発表を受けてドメイン登録業者として何か思うことはございますか。

誰でも自由に登録ができるという状況であったこと自体には、特に問題はないと考えています。
また、発表前に登録されていなかったという点では、選定方法や情報管理での問題もなかったと言えます。
例えば商号等に元号の文字列を入れることも制限されていませんし、ドメイン名としても誰でも自由に利用できてよいと考えますが、元号は多くの場面で目に触れるものですから、自由であるとはいえ、不愉快に感じさせるような利用方法はモラルとして避けてもらいたいとは思います。

残念ながら今回もドメインの転売がありました。他のドメイン登録業者も含めどのような対応をすべきだと思われますか。

売買自体は悪いことではありませんが、かつて横行したような、ドメイン名について悪い印象を与えるような行為は登録事業者あるいは業界として排除していくべきだと考えています。また、特に一般名詞のドメイン名は、非常識な価格を提示して買い手がつかず使われないままのものが多く、もったいないことだとは思っています。
例えばスポーツ大会向けのドメイン名として都市名+開催年のような事前に予測可能なものは多数登録され世界的に見れば活発に取引もされていますが、それはプロモーション費用の観点で妥当な金額で取引されるからだと思われます。ドメイン名は使われてこそ価値が生まれるものですので、日本でも、有効に利用されるような取り組みが必要であると考えます。
これは、使用されなくなったドメイン名を安易に廃止し誰でも登録できるような状態にしてしまうことで起きている数々の問題を解決することにもつながるものと考えています。

このドメインを今後どのように活用されていく予定ですか。

現時点では、弊社のお客様の中から、ご希望がある場合に利用目的等を伺ったうえでお渡しする、またはご利用いただく方向で考えていますが、一般の方からもご提案をお寄せいただきたいとは考えていますので、よろしくお願いいたします。

貴社の宣伝など何か一言お願いします。

宣伝ではありませんが、追加の情報といたしまして、
今回は、文字列や正確な発表時刻が事前に分からなかったということもあり、獲得競争のような大きな混乱は起きていなかったようです。なお、特殊な状況であり、登録事業者だから有利に登録できたということもありませんでした。一部の事業者では障害が起きて手続きができなかったという話があることは把握しています。
また、弊社の記録を見る限りでは、reiwa.jp
というアルファベットの文字列のドメイン名(発表以前に登録済み)を登録しようとされた方は発表直後からいらっしゃいましたが、令和.jp
という漢字のドメイン名の申請があったのは発表後しばらく(1分以上)経ってからでした。

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幸田 良佑

THEMEDIA 編集長兼キュレーター 
多様な教育や子どもの貧困などをテーマにフィールドワークを展開。
生まれは山梨、育ちは名古屋。趣味は知らない街を歩くこと。

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